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記憶ってなんでしょうね

人の記憶って例えばハードディスクに記憶するみたいに
整然と記録されて行くわけではなくて、
忘れちゃったものや
いつまでもしつこく覚えているのがありますよね。
記憶って人間の脳の1カ所に記憶されているのではなくて、
異なる部分で異なる記憶がなされているのだそうです。
怖かったことや感情的なものは扁桃体っていうところに記憶され、
習得された技術なのは線条体に記憶され、
意識して記憶したものは海馬に関係していると書いてありました。
一方記憶しているものが実は自分が作りだしたもの、
つまりは本当にはそのとおりではなかったのだけど都合のいいように編集してしまうっていうことも
あるようです。

うちの母が齢89を迎えるのですが、
少し認知の症状が出ていまして、
先日循環器の調子が悪くて入院したので
ちょっと様子を見に行きました。
記憶がつながったり、切れたりしているらしく
最後まで私を誰ということは曖昧のようでした。
知ってる人のようで、そうかといって知らない人のようで、っていうところでしょうか。

父が亡くなってから母とあまり一緒にいませんでしたから
独りぼっちで放っておいたので覚えていないって言われてもそれは仕方がないことですけど、
ずっと小さいころに育ったところの話を繰り返していました。
でも、そのお話はきっと彼女の中で編集された話のようでした。

かつて母がいろんなところに自分の人生を振り返るみたいな文書を出しました。
俳句の会やら、いろんなところに原稿を書きましたが、
彼女が語るエピソードをすべて私が聞いて書いていましたので、幼い日のことはかなり聞いて知っていましたが、
先日話をしてた内容はありませんでした。
きっと母の中で作りだした、「幸せだった幼い日」は記憶の創作なのかもしれませんが、そこで幸せならそれでいいのかもしれません。
うとうとと眠ることが多くなっていて、目覚めるたびに「のんちゃん雲にのる」って言ってました。
児童文学の本ですが、お母さんとお兄ちゃんに置いて行かれた少女が池に落ちて、眺めていた空の雲の上に行くという話です。白いひげのおじいさんに会うっていうことですから、目覚めるたびにおじいさんから離れて現実に引き戻されることを言ってるのかもしれません。

母の記憶をたどろうと、私と兄と母の3人で写っている写真を持って行きましたが、結婚してこっちのことはもう覚えてないそうです。子どもを産んだことも、苦労して育てたことも、口うるさい娘にやり込められたことも、みんなどっか記憶の奥底のほうに行ってしまったみたいです。

そうやっていろんなものから解き放たれていくのかもしれませんね。

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