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神奈川県民ホール

2002年に2つの落語会をここで見ました。
生で落語を見るのは、この少し前、若手落語家のものを結構頻繁に見ていて、
どうしても見ておきたいという落語家のものだったので
とても印象深いものです。

1つは柳家小さん。
1つは立川談志です。

柳家小さんさんはこの年に亡くなったので、亡くなる前に見れてよかったなあと思いました。
もう正座もできないくらいだったが、「うどんや」をやっていました。
麺類を表現するとなかなか小さんさんにかなう人はないといわれます。
このときに、わたしは落語を聞いていて、はじめて屋台の湯気の向こうで赤ら顔のおやじが見えたと思ったんです。
若手落語にはない領域、これを亡くなる前に見れてよかったなあと本当に思った。

談志さんの場合、その当時客の態度が悪いと、話を短くまとめたり、
叱責したりしたことが話題になっていたので、ちゃんとやってくれるかなあと内心どきどきしながら行きました。
いつも通りに、まあやるかどうか準備運動(彼はまくらって言わないので)があって、ふいに始まった「芝浜」。
いくつか芝浜を聞いたことがあるわたし。
もちろん、その噺は知っていますが、
談志さんの「芝浜」は、ひとことで言ってしまうと、よかったです。
どういうふうにというと、なかなか難しいのですが
談志さんの髭ずらの正直いってあまり清潔そうでない顔が、
とってもかわいい、愛すべき女房の顔に見えるくらい。
ほれちゃいそうなくらい、かわいい女房に見えちゃうんです。

「夢になっちゃいけない」っていう下げで、
このかわいい女房のために、酒を飲まないでいる男の気持ちがだーってやってきて、
かーんと心に刻まれたわけです。

わたしは落語つうじゃありません。だから、そんな見方は違うぞって言われる方もいらっしゃるかと思います。
でも、こころに残るこのニ席は多分ずっと忘れないと思います。

そういう立川談志さんが亡くなったそうです。

あらためてあの日の芝浜を思い出して今日は過ごそうと思います。

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