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ハインリッヒの法則

ずっと前に
畑村教授のNHKの番組を拝見して、
失敗学という本を買いました。
番組を見ていたので、ぱらぱら読みをしてそのまま放っていた状態でした。
それで、ふと、今回の福島原発の件があったので、
またあらためて読んでみました。

偶然あるいは必然なのかもしれませんが、
三陸地方の津波の件に触れられていました。
「ここより下に家をたてるな」という碑もこの本に取り上げられていました。

原発の危機もある学者が指摘していたと聞き及びます。

でも、人は「自分の生きてるあいだにはそんなことはおこらない」と考えがちです。
そうして問題を先送りにしていると、こうした災害のときに
「想定外」のことがおきるのだと思います。

想定外。それは、問題の本質に本当は気づいていたけど、諸般の事情で
取り組めなかったのよという言い訳です。
きっとどの原発も揺れに対してはいろいろ策を講じていたでしょうけど、
津波や、電源が失われるかもということは考えられなかったというか、
考えたくなかったということでしょう。

表題のハインリッヒの法則は、
災害や事故が起きる際に
重大な災害(事故)1に対して、29の軽微な事故があり、300のヒヤリ、ハットがあるという法則です。
労働災害の経験則といわれています。

問題の福島第一原発に焦点を絞ると、1991年に今回事故を起こした1号機に関して、格納容器の気密試験を行う際に、漏洩率の立合い検査をパスするために、不正な手段を講じて、この検査を合格したという事件を起こしていました。今から、20年ほど前の事件です。これからすいそくすると、どうやら、この格納容器には気密性を保つ、すなわち、放射性物質を封じ込める容器自体にすこし不安のあるものであったということです。
なんせ、検査をごまかして、パスしなくてはならないようなものであったということですから。

1号機の1年間の運転停止という処分は受けています。
現場職員の思いつきとういうことで、それ以上の処分がされたかどうかはわかりませんが、
なにやらそこにかくされたシステム上の不備があったのかもしれません。
結局はこのタイプの格納容器になんらかの気密性に関する欠陥があったのかもしれません。
GEの設計者がこのタイプの原子炉に問題があったことを指摘する記事もどこかにありましたし。

もっとしらべれば、この原子炉に関してたくさんのヒヤリ、ハットがあり、
重大ではないにしろ、気密性に関するなんかしらの問題があるのではないでしょうか。

今回の原因究明がきちんとなされて、何をどう間違ったのかをあきらかにしてもらいたいもんです。

先の中越地震で、柏崎刈羽原発は火災を起こし、微量ながら、海に放射性物質を流しました。
1年も停止して、安全点検をしたのに、福島はどうして電源装置を海側においたままだったんでしょうか。
チリ地震のときの津波にも対応できないくらいのデザインだったんでしょうか。
インドネシアの津波のとき、どうして三陸の津波のことは想像できなかったんでしょうか。
いたずらにパニックをあおる番組はみましたが、
そういう津波と原発を結びつける企画は見たことはありません。

思い返せば、そうやっていくらでも見直す機会を与えられているのに、
見直さなかった。
原発に一抹の不安と、
疑問を抱きながら
電気を使い続けてきたのです。
わたしもその1人です。

先人達がいろんな経験を通じていろんなことを伝えてくれているのに、
本当には向きあわなかった。
さまざまな事故や、災害が教えてくれる、そのメッセージをきちんと受け止めなかった。
それは、日本人全体の問題かもしれません。


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