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2008年8月

ハワイその光と影

ハワイはアメリカの50番目の州である。これは誰でも知っているけど、アメリカの州になったのは、1959年。
私が生まれる1年前と比較的に新しいことはあまり知られていない。
アメリカがハワイ王朝からハワイを併合したのは、1898年だから、日米開戦の際、ハワイはアメリカの領土ではあったけど、自治領だった。州として認められるまでかなりの時間がかかったのは、本土から遠いせいばかりではないと思う。

ハワイ。日本人が常夏のリゾートとしてイメージするハワイは、ここ50年ほどに作られたイメージだ。
そんなハワイでも、時折、ああアメリカなんだなと思う瞬間がある。

私の思うアメリカ。それはチャンスの国であると同時に激しい格差社会。日本の格差社会などまだましなくらいにそれは苛烈な社会ではないかなと思う。
あんなに豊かといわれるアメリカ社会でも、小学校にろくに行けない人たちがたくさんいると聞く。
ホームレスなども日本の比ではない。

いつだったか、TVでそのハワイの負の部分に踏み込んでいく番組があった。(TV東京の「アロハガール」)ワイキキからそう遠くない西ワイキキからワイアナエのあたりはとても海岸線のきれいな場所だが、日本人があまり行かない地域だ。
その番組で取り上げられているのは、そこに住む人たちの暮らし。残念なことに、ここは経済的に行き詰まり、家に暮らせない人たちがたくさんいる。さらに、急速に広まる薬物中毒(クリスタルメスという覚醒剤)によって、生活を破壊されていく人々。そんな家庭に生まれた子供たち。ハワイにはクラブ活動のようなものがないそうで、学校が終わると、働かない薬物中毒の親に代わって、自分で食を得なければならないそんな子供たちを取り上げていた。働かない、薬物中毒は確かに自己責任もあるかもしれない。しかし、大きなメインランドの企業が、大規模に農業をやるために何をしたか、そうして採算がとれなくなると、ハワイを軽々と捨ててよその土地に移っていったかなどを考えると、荒廃した土地だけがのこされ、産業も消えてしまったそういう事情を考えると、なかなかそうとばかりに割り切れない気持ちになる。

さまざまな教育者、心あるひとたちがさまざまな子供たちのサポートをしているのだけれど、一朝一夕に効果のあるものではない。元大関のコニシキさんがこのあたり(ナナクリ)の出身で、子供たちが未来を夢みれるように、さまざまな募金活動や、日本へ招待することをされている。ご自分が日本にきて世界というものを知ったという経験からだそう。

ハワイはお金持ちの多い島だ。それは、メインランドで成功した人がリタイア後にたくさんのお金を持ってこの島に移住しているからかもしれない。だけどその富はいつも偏って分配される。ワイキキはワイキキだけで、お金を回してしまっているのかもしれないとすら思ってしまうようだ。アメリカ全土から見れば、ハワイの失業率はそんなに高くない。むしろいい方だとされている。だけど、職に就いている人の年収は200万円くらいが多く、物価の高いことを考えると、生活はかなりきついといえるかもしれない。

私のクム(フラの先生)はワイアナエの人なので、ナナクリからワイアナエに今回出かける機会があった。番組で取り上げられていたように、美しい海岸線には、かなりの数のテントが並ぶ。政府もこのあたりにホームレスの施設(夜の間、危険な海岸を離れて宿泊できる施設だそう)を複数作る計画だそうだけど、なかなかこの数を眼のまえにすると、現実が切実に迫ってくる。クムのクムで現在ナナクリのナナイカポノ小学校で校長をされているマクア先生にも今回大変お世話になったが、マクア先生もアロハガールで取り上げられたプア・カメアロハ先生と同様、さまざまなプログラムで子供たちが、この地で生まれたこと誇りに思えるように、ハワイアンとしての文化、言葉、歴史を教えられている。

私たちがフラを通してハワイの文化を学び、アロハの心や人間本来のエネルギーやさまざまなことへの尊敬する心を気づかされたことを考えると、いくばくかでも先生たちのお力になりたいと思うのだった。まだ何をしてよいかわからないけど。。

ヒロシマ ナガサキ

8月は鎮魂の月

原爆忌 鉛筆の尻 噛みしめる
(遊離哉)

ワイキキの水

ハワイ語でwaiというのは水を表します。
おなじみのワイキキは「噴き出す水」という意味になるそうです。
ワイキキのあたりは昔湿地帯であったそうです。
水が湧き出している場所ということを地名があらわしていますね。
日本にもそういう文化があるので、なんだかちょっと親近感わきます。

湿地帯というのは、いわば水を浄化する働きもありますから、
これを埋め立てホテルなどを建設すると、当然その水の浄化装置を失うわけです。
それで、ワイキキの水処理をするために「アラワイ運河」を人工的に作ったとされています。

今回の旅で、なんどかこのアラワイ運河のそばを通る機会がありました。
数年前大雨で下水が処理できず、アラワイ運河に直接下水を流したり、
中にはこの運河に落ちて、傷口からバクテリアによる感染症を引き起こして亡くなった人もいるくらいですから
神田川級に汚染され、ちょっとにおいもします。むかし神田川にボラ(だったと思う)が異常発生したみたいに、
似た魚がたくさん発生しているようです。
現在は直接下水を流すことはしていないようですが、
浄化されているとは決して言えない状態です。

いわばどぶ川ですね。

この川がワイキキビーチには直接は流れていませんが、ヨットハーバーあたりから海に出ています。
そうぞうするに、かなりハワイの海への影響があるのではないでしょうか。
私は泳げませんからあまりビーチでなにかするということも
フラを見るくらいのもので、
水質がどれくらい変化しているのかということは実感できませんが、
観光資源でなりたっているハワイの頭痛の種なのではないでしょうか。

最近、企業の環境戦略関係の仕事をしていて、どうしてもそういう方面に目が行くのですが、
私の個人的な意見として、ハワイは水の島だと思うんですね。
それで、今ハワイの水を見直さなければ、多分観光事業も廃れていくんじゃないか、と勝手に心配しているところなのです。

ハワイには日本のように大きな川があまりありません。
水の供給は地下水などを利用しているはずです。
水源、干潟、浜辺などはあるべくしてそこにあると私は考えます。
人の都合でそこを改変してしまうと、どうしてもツケは回ってくるものです。
1810年にカメハメハ大王がハワイ諸島を統一して、1895年にハワイ王朝が終わりました。
それからはアメリカに併合され、今に至っているのですが、
急速な近代化が、ハワイの自然に与えた影響も少なからずあるのかもしれません。

私の勝手な願いですが、ハワイは今「エコ・アイランド」として大きく舵を切るときじゃないかなと思うんです。
貴重な水(島ですから)を無駄なく使う循環システムやら、
太陽電池パネルなどもっと活用してもらいたいと思うのです。
(ワイキキの郊外の建売住宅にソーラーパネルがたくさんつけられていました。なんかうれしかったです)

中国トイレ事情 ニイハオトイレからの進化

昨日朝からテレビのニュースを見ていた。オリンピックの開会式が近いから、どの局もこぞって北京入り。中国の大気汚染やら、会場の周りの状態を伝えている。
その中で、NHKが最近のトイレ事情を伝えていた。中国の公衆トイレはかつて「ニイハオトイレ」と称されていたのは有名。仕切りがなく便器だけが並ぶ様は、なかなか壮観かもしれない。しっかり画面に映されていた。そんな中国の伝統トイレから切り替えて、オリンピック用に近代的なトイレを導入すると聞いていた。中にはせっかく新しくしたのに、洋式便座でないものも多く、和式のような便座にしたために欧米の人に不評だとも聞いていた。
でも昨日テレビで紹介されたトイレは、想像超えていた。

クリーンルームを真似た入口。(安っぽいラブホの入口にあるビニールのビラビラを連想します)用を足そうとする人の背後に謎の人影が―
このトイレにはなんと管理人が住んでいるのです。トイレの横には居住空間が…
トイレを使いに入ると後ろから管理人が黙ってついてきて、済ますとすぐ掃除。
何だかニイハオトイレより怖い気が…

ハワイ雑感

ハワイといえば、日本人観光客がどっさり・・・
という時代はそろそろ終わりなのかもしれません。
ここ数年、日本からのお客さんが減っていると聞きました。
原油高なども原因しているのでしょうか。
昔日本人がたくさんたむろしていた免税店なども(トイレ借りにはいったら)
非常に少なくなっていました。
時は夏休みの真っ盛りなのにです。
数年まえまでは、載り放題のトロリー券などすぐに無料入手できるくらい
大盤振る舞いだったはずなのに、なんだかさびしい感じすらしましたね。
まあお買い物にまったく興味のない私はどっちでもいいんですけど(本音)
今回は、フラの練習のためにハワイに行ったので、
もっぱらハワイの山をトレッキングするか、
練習会場で汗をかいているかでしたけどね。
長期滞在して、ハワイの島を回ったり、それこそトレッキングだ、シュノーケリングだという人は増えているそうですから、楽しみ方が変わってきたのかもしれません。

それでも、そこは夏休み。
日本から来ている家族連れはよく見かけました。

飛行機の中、空港、ホテル、博物館、などなど。。。
どうして日本人と解るかというと、子供が騒いでいるから。
残念なことに、公共の場所で騒ぐ子供はたいてい日本人。
またはアジア人ですね。
騒いである程度のレベルを超すと、今度は大人がそれを怒鳴りつけます。
これも日本人に特徴的なことですね。

ノースのスーパーマーケットで印象的なことがありました。
アメリカ人の母子が買い物を済ませ、クルマに戻ろうとしていました。
クルマには兄弟が待っていたようで、女の子は走り出してしまい、あわやのところで駐車場のクルマに轢かれそうになったのでした。まあ何事もなかったのでよかったのですが、
もちろん母親は、出口のところで、走らないように、お母さんのそばを離れないように言っていました。
でも、走っちゃったんです。
日本の親ならどやしつけますよね。
そのお母さんは、その子の手をゆっくりひいて、出口のところへ連れて行きました。
そうして、お母さんは少しかがんで、その子の目を見ながら、
ゆっくりとしかもきっぱりした口調で「お母さんは何と言ったかな」と聞いていました。
答えるまでずっとその姿勢で語りかけていました。どうして何がわるかったのか、子供に答えさせていました。
しかり方の違いですね。
欧米では、子供を早く大人にする、独り立ちさせる、ということが家庭内での教育のルールだときいたことがあります。
それでも、意外なことに、公共の場所のトイレなどには子供だけで決して行かせないとも聞きました。
外国に行って異様に広いトイレに入ることがありますよね。あれは、親子が一緒に入るためのものだそうです。
欧米では子供が誘拐される事件が日本の何倍もあります。それのうちのかなりの割合がトイレに行くことで起こっているそうです。治安のよいハワイでもそれは同じことだそうです。

トイレといえば、逆に帰りの飛行機での日本人の親子。私のお隣に座っておられました。
まだ小学校に行くか、行かないかくらいの子供が食事が終わってトイレに行きたいと言ったのですが、
お父さんもおかあさんも「あなたが連れて行け」と押し付けあった挙句、お父さんが「水ばかりガバガバ飲むからだ。一人で行って来い」とのたまいました。食事をしたらトイレに行くのは自然の摂理かと。私がトイレに経つのに、譲ってもらわないと出られないので、なんだか私までしかられた気になってしまいました。

飛行機のなかじゃ、たしかに誘拐はされないかもしれないけどね。。。

日本では子供は一日でも長く子供であってほしいのかもしれません。
どちらがよいのか、私には判断ができませんが、
昨今の公徳心のなさを嘆くよりも、このあたりをすこし考えたほうがよいのかもと思った次第でした。

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