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「復讐するは我にあり」

昨日再放送でTV版の「復讐するは我にあり」を見た。
この小説のモデルとなった西口彰が逮捕された場所。
死刑囚の再審請求などの運動をなさっていた教誨師さんの経営されていた宿は
実はうちの実家のすぐ傍にある。

今は宗派にとらわれない仏教系の(?)の施設になっている。

子どものころには、この傍をよく通っていた。
不思議な施設になんだか怪しいものを感じていたのだけど、
ことの顛末を知ったのは、ずいぶんと大人になり、ふるさとを離れて久しくなってからだ。

離れてそれを考えると、この一家に降りかかった打撃というのは
いまも振動が続いているのかもしれないと思う。

死刑囚の世話をしているお坊さんのところに
結局は死刑になる西口はどうしてやってきたのだろう、と。
ふと、ふるさとのそのあたりの風景を想う。

昨日、再びこの作品を見たわけだが、
映画版よりももう少し犯人の人間性に近いのかもと思ったりした。
映画版はそれこそ犯罪の恐ろしい部分が強調され、(確かに残忍きわまりない犯行だったし)
役者もそれにのめりこむように演じていて、ひたすら人間に怖さだけがクローズアップされたように思った。
それは、私が若かったせいもあったのかもしれない。
犯罪はそれ自体が一種狂気の部分というのがある。

でも、近頃よく思うのは、その狂気に駆られている人間より
もっと日常の何気ないものに潜んでいるものがもっと恐ろしいものなのではなかろうか。

たとえば、戦争しかり。
誰も殺戮を楽しまんがために(専制君主でもあまりその例はないのではないかと個人的には思っている)戦争はしない。
自分の国だとか、民族のことを考えて、進んで言った先に選択肢として戦争が現れたりする。
大真面目に考えて結果が殺戮だったりするのだ。

チベットでまたたくさんの人がなくなったり、拘束されていると聞く。

血で血を洗うような争いごとが、起こりませんように。

タイトルの意味は「悪に悪をもって報いてはならぬ。復讐は神が行なう」という意味だそう。

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