目に触れないところで
牛肉の挽肉の偽装が明るみに出て、
「ミートホープ」社が報道の矢面に立ってますね。
食品に何を使用するか、それは消費者からはまるでブラックボックスなのだなーと
思いますね。
牛肉すらはいっていない挽肉もあったそうですが、
牛と思って食べれば、きっと牛の味がするものなのでしょうかね。
人の味覚など曖昧なものですから
ただ、その味などとかではなく、
アレルギーやら信仰で豚肉を食べない人もいるでしょうし、
事故にならなかったのは不幸中の幸いなのかもしれません。
以前、生協と取引のある穀物卸会社に勤めたことがありますが、
生協から、そば粉と小麦粉を隣同士のラインで袋詰したさいに、
微量のそば粉が混入して、アレルギーを起こすことがあるので
ものすごく注意するように、言われたことがあります。
商品を納入する際にも
ことこまかな、製造方法や、原料を書かなくてはいけなかったことを覚えています。
きっと、この件はものすごくがんばっている食品関連会社には
ショックだっただろうと思います。
目に触れないところで、一生懸命がんばる人もいれば、
見えないからどうでもいいだろうと考える人もいるし、
最近は後者が増えてきたのかもしれませんね。
昨夜、TVで見たのですが、
新築住宅などの施工の不備なども
相手に認めさせるので、かなり苦労があるようですし。
壁のなかがどうなっているのか、
建築確認では、中間(骨組み)と完成品(仕上げられているので内部は窺えない)が行なわれるのですが、
結局中間と完成品のあいだの手抜きとかは
把握できないそうです。
雪印や、不二家なども問題を起こしても
結局潰れませんでした。
「ミートホープ」なども、自主的に解散して、関連会社などに資産をうつしてしまって
看板を架け替えてまた同じようなことをやるのでしょう。
日本では徹底的な不買運動も起きませんし、
責任追及をしていく姿勢も
マスコミにはありませんし。(ただ、叩くだけですよね)
素人を騙して、
知識のないことにつけこんだ企業が横行するようでは、
日本は未来のない国になるんでしょうね。
まあ、私は貧乏人なので、マンションも家も、ついでに牛肉もほとんど食べないので
今回は実害がありませんでしたけど。
いまも不二家と雪印(メグミルクを含め)ひとり不買運動中です。(ささやかですが)
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こういうニュースを見て、天網恢恢云々と蘊蓄を垂れる人が多いのでしょうが、ミートホープやシエスパやコムスンがインチキで競争力をつけてのし上がって来たかげには、真面目にやっていたけれど、それゆえに駆逐されたものたちが死屍累累のはずです。
田中社長たちが死刑や無期にはなるわけではなく、また、かれらが浮かばれることは絶対ありませんから、いい思いをした方が勝ちなのが、今の世の中ですね。
投稿: ame* | 2007/06/25 20:11
天網恢恢疎すぎて通過。というところでしょうかね。
ame*さん久しぶりです。
世の中ペテンだらけで、政府もペテンですしね。
死んだはずのホワイトカラーエグゼンプション制度も復活しそうですし、たとえ景気がよくなったと言っても、
一旦経費をこれだけ(人件費など)切り詰めたうまみを
企業が手放すはずがないのです。
このままいけば、産業革命前のような労働になっていって
多分実際に屍を踏み分けて仕事をするようなことになるんだろうな、と想像しています。
おお、サマータイムなども導入されて、女工哀史のような状態は目の前です。(「女工哀史」映画のなかで、時計を操作してました検番役の蟹江敬三。。。)
投稿: Юлия | 2007/06/25 23:13