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今年最初の狂言は

国立能楽堂での
「萬狂言(よろず狂言):干支づくし」でした。

野村萬さん(人間国宝)の一門の狂言の会は、昨年はじめて拝見しました。(宝生能楽堂、萬狂言:語づくし)
萬さんの長男の八世野村万蔵(野村万之丞さん、死後八世を追贈されたそうです)さんが急死されたので、昨年弟の与十郎さんが現在九世野村万蔵をついでおられます。この九世野村万蔵さんが主になって今回の狂言は行なわれています。
演目は干支に因んで
●和泉流 狂言「鶏聟(にわとりむこ)」★野村扇丞
●和泉流 狂言「犬山伏」(いぬやまぶし)★野村万禄
●和泉流 狂言「牛盗人(うしぬすびと)」★野村万蔵 野村萬
でした。

ニワトリ、ウシ、イヌは人間の家畜として古くより馴染んできた動物。それを題材にしてあります。
「鶏聟」は、初めて嫁の実家に挨拶にいくお婿さんがその作法を習いに物知りの友人のところへ行きます。
まじめで不器用な婿さんは、友人にその無知ぶりを発揮してしまい、おちょくられてしまいます。舅にあったら、「鶏の鳴きまねをするのが、作法にかなっている」と。よろこんで実家に行って、鶏の真似をしますが。。。
大まじめで舞台上鶏の真似をするのが、爆笑です。

「犬山伏」は坊主と山伏が言い争いになり、無体な山伏に回りの人たちは辟易します。それで獰猛なイヌを手なずけたら言うことを聞くということになりますが、山伏は声を荒げてイヌにむかいますので、イヌがそれを嫌ってなかなか懐いてくれません。お坊さんはやさしい声でイヌの名前のはいったお経を読みますので、イヌもそれに懐いていきます。狂言でイヌの格好をする?というのは初めてでしたけど、今でいう着ぐるみのような格好です。

「牛盗人」は狂言には珍しく、人情芝居のようです。
帝のお乗りになる牛車のウシを盗んだ藤吾三郎。その罪を我が子に訴人されてしまいます。我が子に訴人されたことを藤吾三郎は、怒り、その忠なきをそしり「もう我が子ではない」とののしります。子は「訴人すればいかなる望みも聞く」という高札を見て、訴え出ていたのです。そうして、引っ立てられる父をみて、役人に「私の望みは父の命を助けること。願をきいてください」というのです。この子役の虎之助くんは実際に万蔵さんの長男。なかなかほろりとする狂言でした。

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