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狂言:和泉流と大蔵流

狂言方には
和泉流と大蔵流がある。
舞踊やら、華道の流派などと違って
能楽(能楽のシテ方、ワキ方、囃方、狂言方)にはそれぞれ派があるけれども、
一緒に舞台を作り上げるので
交流する舞台が結構ある。
ただ、狂言方の二派が一緒にやるのは、珍しい。
そのチケットが手に入ったので出かけた。

場所は新宿の文化センター
職場から歩いていけた。

古くから狂言を伝えてきた二つの派には
それぞれ同じ曲でも違った所作がある。
前置きに野村萬斎さんと
茂山千三郎さんが同じ曲「宇治の晒」で小舞を踊るのだけれども
謡は同じでも微妙に節回しが違いお互いに引っ張られないように必死。
もちろん所作は全く別でそれぞれの特徴を表わしているようだった。

演目は
「末広がり」(大蔵流)
「業平餅」(和泉流)

「末広がり」は、主人に「末広がり」を買ってくるように言われた太郎冠者。しかし、それが何なのか聞きそびれてしまったまま都にやってきます。困った太郎冠者は「末広がり屋さん~」と大声で町中を呼ばわってまわります。そこへ「こころの直でない者(すっぱ=詐欺師)」がやってきて、ぼろ傘をつかまされてしまいます。さて、それを得意げにもって帰って主人にしかられて。。。。というのがストーリです。
この主人の役の茂山千作さん。すごいです。いるだけで楽しくなります。(人間国宝です)

「業平餅」は、在原業平が参詣の途中に寄った茶店でのお話し。御餅を食べたい業平が、お金を持っていないので、なにくれと理屈や和歌などを詠んで聞かせ、再三断られるのですが、なおもお腹が空いたので、餅を詠み込んだ歌をつくって即興で披露します。それで業平と分かったので、餅を食べることができたのですが、その茶屋の娘を都で宮づかいさせてくれと主人に頼まれ、好色の業平は二つ返事で「妻にしよう」と約束してしまいますが、果たしてその娘というのは。。。。というのがストーリです。
業平を演じているのが、萬斎さんなのですが、彼自身この業平役は結構気にいっているそうで、
人間の欲望というものをよく表わしているから、演じててとても面白いとのこと。
萬斎さんのお子さんも稚児役で出ておられました。

「おアシがないと食べられません。」という主人にそれではっと足をさしだした萬斎さんの黄色い足袋がかわいかったです。(笑)

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「文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

 落語、狂言・・・、私も出かけよう!

 二つの流派の違いというのは、例えば和泉流で小道具を使うところを、大蔵流では小道具を使わずに、それが存在しているかのように演技する、つまり大蔵流の方が象徴性が強いというようなお話をうかがいました。両方比べて見る事ができるというのは、おもしろい企画ですね。

>Kobantoさん
ぜひお出かけください。
まだ両派の同じ演目をみたことがないので、はっきりこうだ!とはいえませんが、大蔵流はさすがに関西の流派なので、所作も大きいですし、言葉のテンポ、間合いが違いますね。アクティブな感じがします。和泉流派どちらかというと、形式美を感じられますね。
わたしももっともっと見ていきたいと思っています。

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