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死神の見えている君へ

春暮れて後、夏になり、夏果てて、秋の来るにはあらず。・・・生・老・病・死の移り来たる事、また、これに過ぎたり。四季は、なほ、定まれるついであり。死期はついでを待たず。死は、前よりしも来たらず、かねて後ろに迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来たる。沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し。(徒然草一五五段)

訳:生きること、 老いること、 病むこと
死ぬことは、春が終わり、夏になり、秋が来るようには来ない。

四季は決まった順序があるけれども、死ぬことは順番がない。死というものは前からくるのではない。いつも背後からやってくるものだ。人間は誰もが死んでしまうものだと知っているけれども、待っているとそう早くもないのだが、忘れていると急にやってきたりするものだ。遠くの干潟だと思っていると、見る間に潮が満ちて足元がぬれて動けなくしまうようなものだ。



吉田兼好の徒然草の一説なんだけど、
いつもふとこの干潟を思い出すのよ。

死神の顔が見えていると君は言うけど、見えているのなら存外遠いのかも知れぬな、と私は思ったわけさ。

どういった事情でそう思うのか、私には想像もつかないし
知りたいとも思わないけどね。



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